書物蔵

古本オモシロガリズム

ヒルズへ

なぜだかヒルズのライブラリーに。窓からの景色が妙によい(って49Fだからあたりまえ。関東全体が見渡せる)。正式名称は「アカデミーヒルズ六本木ライブラリー」というらし。運営母体は森ビル株式会社の文化事業部。
いくつか誤解をしていたのがわかった。最大の誤解は,「オフィス・メンバー(特別会員)」も個人会員であったということ。会社ぐるみで入るのかと思ってた。入会金30万円,月会費6万円どちらも税別(けど,これはいま募集してないみたい)。「コミュニティ・メンバー(普通会員)」は月6千円(入会金は1万)。
ライブラリーという外来語をどんなふうにとらえるかで評価がサカサになるとも判明す。「図書館」だと思うと高いが,「書斎」「貸席」だと思えば安い。
雰囲気的には超高級ホテルに本がならんでいる,という感じ。職員はコンシェルジェなのだそうな。
うーん,オフィス・メンバーのスペースはひろいね,と書いたのだけど,正直にいって,これは本当の感想とは違うのだ。
特別会員エリアから普通会員エリアを眺めた瞬間,ある感情がわちきを支配したのだわさ。うーん,久々に自分のなかにスノッブな感情を確認した瞬間であった。ながらくこの感覚を忘れていたよ。自分のなかのあまり上品でない気持ち(卑しい心)を確認するという得難い経験ができてよかった。