書物蔵

古本オモシロガリズム

2020-09-01から1ヶ月間の記事一覧

「田舎新聞小説製法」――大正年間の文芸専門通信社

公孫樹『新聞記者はこんなもの』八州閣出版部、大正10 50p 15cm この本に「田舎新聞小説製法」なる項があり、「小説の問屋」という言い方で、文芸記事専門通信社の活動が書かれている。ただし、いい加減なものとして、何年も前の流行おくれの小説を地方新聞…

『叢書全集価格総覧』の読み方――戦中期、古本屋さんは全員、これ見てた?

絶賛発売中の『本のリストの本』(創元社)がらみで、ツイッターにて岡島先生のご返信を得た。 岡島先生は、かの「積読」なる語が江戸期からあるのを突き止めた先生である。『叢書全集価格総覧』に「古書籍公定価格総覧【五十音順】」がついているなどとは、…

1901年7月18日、帝国図書館で美少年をチラ見するー明治半ばの珍なる日記

本好きのための「本の本」たる『本のリストの本』(σ ・∀・) 発売してまだ一週間たってないのに、なんと、東京堂ベストセラー4位に躍進していてびっくり(@_@;)今日、バイト帰りに東京堂へ寄ったら、なんと発売日から一週間たってないのに、ベストセラー4位…