書物蔵

古本オモシロガリズム

2019-09-01から1ヶ月間の記事一覧

ステーキを食べる:ものからことへ

ステーキを食べようとて、森さんを誘ってステーキ屋へ。 蔵書整理で間違って買った副本を進呈す。読書と読者 (本の文化史)作者: 横田冬彦出版社/メーカー: 平凡社発売日: 2015/05/27メディア: 単行本この商品を含むブログ (2件) を見る森さんがこのタイトル…

雑誌研究のキモは編集後記にあり

編集後記の効用 ここ20年ばかり流行りの雑誌研究。理由は紙メディア広告費が終焉して商業雑誌が成り立たなくなり、雑誌自体が終焉を迎えつつあるからであるが、それはともかく。 雑誌研究をするさいよく使われるのは創刊号の巻頭言、創刊の辞というやつ。そ…

『在野研究ビギナーズ』という本

ここ数日『在野研究ビギナーズ』という本をめぐる議論をタイムラインで見ている。在野研究ビギナーズ――勝手にはじめる研究生活作者: 荒木優太出版社/メーカー: 明石書店発売日: 2019/09/06メディア: 単行本この商品を含むブログを見るさっと読めるしお手頃価…

ジョナサンで読書論

森さんを呼び出してジョナサンでお茶。 読書研究、つまり行いに焦点を当てる研究と、読者研究、行為者に焦点を当てる研究を分けて考えたほうがいい、という話になる。読者研究は結局、読者の類型化の際に性別や財産など社会階層に還元してしまうし、それでも…

天下の書府にて

天下の書府にて某会へ。 駅にはお迎えありて、ありがたい。地方都市はなんでも筋斗雲だからねぇ。わちきみたいに東京で筋斗雲を乗り回すのは、伊達や酔狂でないとできないが。 会場入りする前にステーキ丼を食す。おいしい。さすがジモティー推薦の店は違う…

「今日のようにコピーできず、雑誌の本文を筆写するしかない」

昨日は岩波新書青版を求めて所沢まで筋斗雲にて進出したが、結局、お目当てのものはなく(あきらめてネットで買うつもり)、かわりに次の本を得た。 昭和文学への証言 : 私の敗戦後文壇史 / 大久保典夫 著. 論創社, 2012.11 これに複写サービス史の片鱗が書…

「人人本」

編集フレンズに誘われて、急遽「ひとひとほん」のイベントに参加してきた(´・ω・)ノ 南陀楼綾繁×金井真紀 連続トークイベント「人、この深き世界」 www.libro-koseisha.co.jp 会場は神保町すずらん通り喫茶店Folioがあるビルの6F(σ・∀・) このビルに入るのは…

【版数とばし】には業界語があった:昭和7年前から【幽霊版】なることば

実はまだ建設途上の近代日本書誌学ないし近代日本出版史。 いろんな主題が放置状態であるなかで、奥付の記述要素がある。 ん?(・ω・。) あんなもの研究して何になるのかってか。いやサ、コンテンツがどのように受け取られる想定だったのかが分かるんよ。てt…