書物蔵

古本オモシロガリズム

2012-02-01から1ヶ月間の記事一覧

新聞切抜きの歴史

昭和13年の新聞にこんな記事が。 「新聞記事の切抜き通信社:一件五十銭から二円」『読売新聞』1938.9.13朝刊p.5 東京切抜通信社というのが京橋区木挽町5-1-9にあって、ストックしてある過去の新聞から、ほしい記事を捜して送ってくれるとある。 過去6カ月以…

検閲納本の行方

昭和60年代にある国会図書館員に向かって児童文学者が、自分はたしかに検閲のために納本した、どっかに残っているはずだと言ったことから、実は国会に雑誌がまるまる残っていないという研究が始まったというのは、こりゃあ拙ブログの読者なら誰でも知ってい…

赤本(1954-)とは何か

赤本には江戸期のもの、戦前から戦後にかけてのもの、そして受験参考書としての赤本の3つがある。 世界思想社教学社/年間200万部発行の“赤本”. 新文化. (2912) 2011年11月24日号(4面) 創刊は1954年。当初は京都大学、大阪大学・神戸大学、同志社大学・立…

佐藤優氏の「『図書館司書』は出版社、書店でご奉公」を読む。【2】

佐藤優氏の「『図書館司書』は出版社、書店でご奉公」を読む。 http://d.hatena.ne.jp/shomotsubugyo/20120224/p1 の続きね。 これを読んだからでもある。 http://b.hatena.ne.jp/entry/kesutora.blog103.fc2.com/blog-entry-526.html で、きちんと読み直し…

夕刊紙の歴史

閉会まぎわの高円寺古書会館で森サンに探していたこれを拾ってもらふ(o^∇^o)ノ 足立巻一 著. 夕刊流星号 :. 新潮社, 1981.11. 245p やったね(〃^∇^)o_彡☆

切抜通信社とは何か

オタどんが「切抜通信については、書物蔵氏の「(メモ)切抜通信社」があるが、その後研究は進んだだろうか」と言ふてをる。 http://d.hatena.ne.jp/jyunku/20120225/p1 ん?(・ω・。) なんですかそれ(σ・∀・)σ と思ったら。。。 たしかに一度、1970年代の文献…

書誌談義メモ

またいろいろ話してしまった。 『新聞検閲制度運用論』の最初んとこに間違いがあること。 『明清学術変遷史』から乾隆帝時の禁書が場当たり的で萎縮効果大なこと。 佐藤タクミ先生の書評集について。 佐藤マサル氏の司書批判について。

国会OPACが「甚だ使いづらくなった」(@猫猫先生)

出版ニュース:2012年2月下旬号に猫猫先生がこんなことを。 「凍雲篩雪とううんしせつ」pp.20-21 国会図書館が、年初に改造を行ったが、かなりひどいことになっている。(略)〔サーバーダウンは〕初動ゆえとするにしても、OPACが様変わりして、甚だ使いづら…

佐藤優氏の「『図書館司書』は出版社、書店でご奉公」を読む。

帝都高速度交通に乗ってたら目についたつり広告で、気になってた評論家・佐藤まさる氏の標記記事をやうやっと見た。 佐藤優「『図書館司書』は出版社、書店でご奉公」『週刊新潮』 2012年3月1日号 pp.44-45 読後の感想は、「やっぱす。。。(・o・;)」といふ…

めも

向井佑之輔「古本の仕入について(1)」『出版ニュース』1981.9下旬 p.17 同「同(2)」『出版ニュース』1981.10下旬 p.17

古書目録の座談の記録

さっそくこのまへ聞いた古書目録の座談が千代田のサイトに載ったやうである。 http://chiyoda-dokusho.jp/blog/cat22/post-106.html

改題を連絡する:台湾愛書会の資料保存論と澤田兼吉の『書病攷(しょびょうこう)』

愛書のうてなに咲いた近代科学 を、 愛書のうてなに咲いた科学の華 に改題。 うてなは台湾の台。華は華麗島にひっかけるということで。

発表の構成に悩む(´・ω・`)

おべんきょ会で発表せねばならんのに、アタマはすっかり台湾愛書会に切り替わってしまっていたのだった(-∀-;) 天中殺の西川満、創刊号の裏川大夢、そして武田虎之助が嫌いな澤田兼吉ならペラペラしゃべれるんだが。。。 森サンや友人にそれとなく相談したの…

戻ったら古通が

しばらく席をはずしていたら、古通が机のうへに出現していた(・o・;) しかしわちきのまはりは古通を読む人がおほいの(σ^〜^) p.18に八木書店の人々の写真があり、なかでも社長さんだった八木敏夫氏のにこやかな笑顔がなーるほど。もちろん、ダンディーな若い…

けふはお勉強

なんとかの会で発表せねばらなんので。。。 めも 帝大プリント聯盟読書春秋 3(6) NDL概説 7(2) 岡田・上野図書館の思いで 9(12) 金森の〓論北島武彦 オープンアクセス採用の実験報告:上野図書館の場合.あさいんとめんと.(1) p.48-53,1953.7発禁年表 約4…

これからチトお出かけ

ひさびさに某所へ 乗り合ひで行くべぇか 夜は森さんらと 超図書館学シリーズ プチブル司書 森サン太ってた 中央図書館長協会 文部省系の校友会報 写真帖 小図書館経営マニュアル シュナイダーの訳

古書販売目録についての座談会

不図おもいたちて千代田図書館なる座談会「気になる古書目案内」へ。 エレベーターんとこでu-senくんそっくりな人がいた(σ^〜^) そのu-senくんにゲラを見せられるも、ハテナ、すっかり忘れとったが、ああそうぢゃったと思い出した(;´▽`A`` 座談のほうはと…

2022年の書物蔵

2022年4月のある金曜の午後、店番をしていると、機嫌のよいオタどんがやってきた。 古書展でいくつか拾いものをしたのだといふ。また戦前のトンデモ本で珍しいのがあったとか。それがどうしてトンデモ本であるのかについて詳しく伺う。 機嫌のよいオタどんが…

書物蔵の閲覧者の方々へ(*´д`)ノ

2007年プラス数名の拙ブログ閲覧可能者さま わちきの設定ミスで見られずすみませんでした。 明日からこそは、きちんといつでも見られるようにするですよ。 とはいへ、夜は店を明けておりますんで夜見ていただければ。。。 中身おんなじだし(o^ー')b

あの東方社となっつΣ(゜∀゜;) 

対外プロパガンダのグラフ誌「FRONT」を見ていたら。。。戦争のグラフィズム―『FRONT』を創った人々 (平凡社ライブラリー)作者: 多川精一出版社/メーカー: 平凡社発売日: 2000/07/01メディア: 単行本購入: 2人 クリック: 45回この商品を含むブログ (17件) を…

もしわちきが大阪市長兼府知事だったら

大阪府と大阪市を統合して大阪都を作るとする。 中規模な市立図書館複数と、大規模な府立図書館2個と、どちらかを廃止するとする。 さて、どちらを廃止しようと思うでせう?

メモ

野上素一「イタリア国立書籍病理研究所」『学鐙』50(11) p.9-11 (1953.11) この研究所は今から約十二年前、アルフォンゾガルロ教授が所長であった時に一段と整備され 第一部門 ビブリオロジーヤ(図書学) ビブリオテクニカ(図書製造法) 修復室 附属図書…

めも

牧 義之 2010年11月 「帝国の出版メディア統制―『新刊弘報』の分析からみるその活動実態―」 (『日本学』第31輯、韓国・東国大学校文化学術院日本学研究所刊)

NDC2類は、総記の歴史である!

日本十進分類において、history and conditionsは-02の補助記号をつけることになってをる。 たとへば、産業史なら、6←-02で、602、農業史なら61←-02で、6102(そして3ケタごえになったら.をつけるから610.2)といふぐあい。 このまへのエントリの注でちびっ…

危うし公立図書館:府立・市立の統合論と猪瀬副知事の貸出批判

ついに来たねぇ(・∀・`;) 【激動!橋下維新】二重行政解消、図書館・体育館も俎上に 府市統合本部の事業見直し、6月に方向性 - MSN産経ニュース http://b.hatena.ne.jp/entry/sankei.jp.msn.com/politics/news/120213/lcl12021320210001-n1.htm まあわちき…

あったかくなってきたら

あったかくなってきたら、オタどん秘蔵のトンデモ本や書誌類に囲まれてわちきもあったかくなりそうな予感。。。(゚∀゚ )

均一祭に行って来た

きのふ何でも200円のときに図書館本が並んでいたので心を痛めておったのだが、100円なら重複本でも救済すべぇかと思ひ。。。 それでもかなり見捨ててしまふ。。。 拾ったのは画像のとおり。これみんな1冊100円。 お茶で 森さんと落ち合い、書誌談義。 めずら…

神保町、池袋、高円寺 古本即売会三連荘

10;30に東京古書会館にて落ち合う。 わちきは、 地方文藝史 / 小木曽修二著. -- 改訂増補. -- 大衆書房, 1939 を2500円。 日本新聞年鑑 / 永代静雄編 ; 昭和2年版. -- 新聞研究所, 1927 を2000円。 どちらも超やすい。 高円寺、大均一祭で 大量に勁草書房の…

文献注といふもの

めずらしく夕刻架電あり。といふのもメールをやりとりしたので(=゚ω゚=) こっちが大変に気を使ってしまふが(;´▽`A``、先方も事案の性格をすぐ飲み込んでくれたようで誠実回答o(^-^)o ってか、その先にいるお方のいーかげん回答が目に浮かんでしまったこと…

戦時本の奥付にある発行部数の時期

古本者ならみんな知っている奥付の部数。いつごろから載っているのかについて諸説ある、というか説がないというのが現在の状況。 ちと見てみたら。 現代読書法 / 田中菊雄著,柁谷書院, 1942.9 第一版 第一刷 三、六〇〇部 第二刷 三、〇〇〇部 第三刷…