書物蔵

古本オモシロガリズム

2007-07-01から1ヶ月間の記事一覧

杉森さんのうちあけバナシから随想

コピーの整理してたら、久しぶりに「大政翼賛会・文化部」読書指導担当だった杉森久英サンの文章を見て、笑う(゚∀゚ ) 実をいえば、青少年読書運動なんて、戦争に協力したどころか、邪魔にしかならなかった(『正論』(1988.4)p.243) ギャハハ (≧∇≦)ノ ん、…

「先生とわたし」から抜書き

おそらく戦時下のどこかの時点で、由良君美は都崎友雄に出会っているはずである。(略)ドン・ザッキーという筆名で(略)おかっぱ頭のダダイストとして強烈な構成を発揮していた詩人であった。(p.48) ドンザッキー (1901-1991) ってすごい名。古本屋さん…

中支建設資料「関係者」めーっけ

「通信資料部」やったのダーレ(・∀・)いったい誰がこんな(ものすごいこと)を組織的にやろうとしたのか、東亜同文書院出の福崎さんか、そこの司書だったヌデ島さんか、と思ってたら、またもや別の人かも(゚∀゚ )アヒャとあるところで入手した会員名簿。 会員名簿…

センセ来訪す

いろいろ文献ご教授さる。ありがたし(`・ω・´)ゝ

『先生とわたし』読み進む…

なにやら青木正美『古書肆…』に似ている… いつどつかれるかと…(^-^;) わちきてきには「ナチス神道」という概念にモエー

抽選にハズレ、大ショック…

楽しみにしてたもの、はずれてた… 翼賛文庫設置奨励趣意書/静岡県図書館 昭16 31頁 残念無念、せめて買った人はどっかにきちんと紹介してほし… すっかりヤル気をなくしたが、いちおー何冊か拾う。 東洋協会学術調査部の主旨及び業績 / 東洋協会編. -- 東洋…

書物蔵、死にかかる

って、実は珍しくクルマで都内を走り回ってたのだが… なんだかヘンだなー、と思ってたら ドーン ドーン という音が… スワ、高射砲か(・o・;) と思ったらどうやら花火大会らしい。 どーりで、ものすごい危ない運転をする奴ばかりだよ… と… ブレーキ! 渋滞し…

また神田へ

野暮用帰りにまた神田へ寄り、三省堂で『先生とわたし』を買う。 もしかしてセンセいるかしら… と古書モールを覗くも、よく考えたら顔知らんかった(^-^;)

写楽の謎は終わった…

古通のコラムに面白いことが。 中公新書として刊行された「写楽」も、あれだけ様々な写楽誰々説が出ているのに、反論がないのが不思議とおおせだったが、未刊の人名録「江戸方角分」の詳細な考証(略)の前では、これもおいそれと反論がたてられるものではな…

保守反動のビザンツ主義

(O)というペンネームの人が、『図書新聞』(2830)(2007.7.21)p.3につぎの本の書評を書いている。 ロシア「保守反動」の美学 : レオンチエフの生涯と思想 / 高野雅之著. -- 成文社, 2007 ラズノーチネツ(雑階級人)の出現は、なぜ社会的な価値の多様化に…

今日は…

古本日和!`・ω・´)oシャキーン 昨日はおおいに飲み、いささか二日酔い気味なれど、トチゲキす また閉店しますが、夜には開店予定。センセは来ないかな〜 センセのおかげで図書館史トリビアがまた増えた(^-^*) 五反田〜神田で 読書論 / 信濃教育会下伊那部会…

メモ(2006)

金丸裕一「文化政策と占領地支配:中支建設資料整備委員会を中心に」『中国の地域政権と日本の統治』姫田光義,山田辰雄編 慶應義塾大学出版会 2006 p.?-? 金丸氏の書物史関係論文を古いほうから順に読むと、昨今横行しとる日本図書館史プロパーへの評価が、…

褚民誼(ちょ・みんぎ)

表紙に名前が載ってるから、webcatじゃあ『行政院文物保管委員会年刊(民国30-31年)』(1941-1942)の編者扱いになっている、褚民誼(ちょ・みんぎ)のこと。 国民政府外交部長とある。光緒10年浙江省生まれ。日本大学やストラスブール大で医博をとったとあ…

その後の福島峰太郎、ヌデ島善次郎

うん、これが。 不明(´・ω・`) 『全国図書館職員録(昭和30年)』(1956)になく、「図書館人名録」『図書館総覧』(1951)にもなし。もしかして、内地へ戻れなかったの(´・ω・`) ヌデ島は『総覧』(p.233)の図書館講習所15期生(昭和11年3月卒)リストに出て…

1942(民国31)年、東洋のBLDSC「通信資料部」

いや、福崎峰太郎が関係しておったこの文物保管委員会(南京)の図書館のことなんだけど。 金丸(2000)の文献注に誘われ、手許にある昭和17年の『図書館雑誌』を見ていたらオドロイたのなんのって… 通信資料部ノ設置ニ就イテ 〔どんな調査研究も資料が元。…

提案 国民的辞書に国民図書館のデータを

もちろん、国語辞典の初期用例は、かならずしも文献に限らないのだろうが(音盤とか、実際のしゃべりに出てくればそれが用例になるはず)、音盤などのない時代の用例は文献の形でしか残っていないので、結局ンとこ、初出、文献上の初めてを探すことになる。 …

日米もし戦わば(つづき) 米人の会議実態

わちきはおそらく国外へは一歩も出ないだろうけど、洋行帰りの友人に聞いたところ、こんなことを教えてくれた。 〔某所〕で米人から受けたプレゼンテーション研修は,「パワーポイント」などまったく使いませんでした。教わったのは,論理の組み立てとテキス…

来月ヲ「古本強化」月刊ニ指定ス(書物蔵)

今日あたりから本格的な夏になってきた。 8月は古本市月間だからスケジュールをきちんと組んで、しっかりこなさねば!`・ω・´)oシャキーン もう、ほかのもんはぜーんぶうっちゃっちゃうんだもんねー(^-^*)

日米もし戦わば! お勉強会にみるポテンシャル

方法論マニアだったわちきは、組織内や業界内での「勉強会」の方法論についても大いに興味あり。 で、米国に研修に行っている日本図書館員のブログ記事「日米”勉強会”事情」(http://hvuday.seesaa.net/article/48931412.html)を読んで、おおいに感心す(っ…

昭和17年6月南京で大蔵公望は何を見たのか

センセのご教授により、次の文献にあたることができた。 金丸裕一「中支建設資料整備委員会とその周辺:「支那事変」期日本の対中国調査活動をめぐる習作」『立命館経済学』49(5)(2000)p.93-127 これって、「あれま,山崎元氏がたたかれてる」(http://d…

「書評」というコトバ 附.「調査マン」

「書評」というコトバは昭和10年代の新語だと、平野謙や中野重治が書いていると、これまた向井敏が書いている(『読書遊記』講談社1987p.88-91)が、ほんとうか? いま日国を見ると、1969年の用例を出しており、ずいぶんと新しい。NDL-OPACでは、昭和8年の表…

東亜研究所の立役者、大蔵公望について

柘植秀臣の人物評(『東亜研究所と私』)。 東研の副総裁としても、名目上だけでなく人事、業務計画についても指導していたので大蔵の考え方が東研のあり方を左右していたといっても過言ではない。 調査委員会の設置やその組織作りには非常に熱心で、たいて…

フツーの公共図書館の本には、ポスト・イットはむしろ許容すべき

「のり付き付箋、図書館の蔵書には「使っちゃダメ」」(http://www.itmedia.co.jp/bizid/articles/0707/20/news051.html)という記事を読んだ。 これは同じサイトの連載に、「“PCで仕事”を速くする:第9回(番外編) 読んだ本を忘れない5つの方法」(http://…

メモ 手を離しても閉じない並製本

「手を離しても閉じない「並製本」」『新文化』(2007.7.5)p.10 渋谷文泉閣(長野市)が開発した技術で、背固めにつかう接着剤にホットメルトでなく、「ポリウレタン・リアクティブ(PUR)」を使い、ホットメルトよりも薄めに塗布したうえ、表紙との間に筒…

地図出版史 武揚堂

「地図出版武揚堂が創業110年記念式典を開く」『新文化』(2007.7.12)p.16 「同社は明治三十年に創業者の小島棟吉氏が兵書、仏教関連の版元として設立。その後、地図の製作・出版を群が民間に委譲したことで業務を拡大した。(中略)昭和二十年の東京大九州…

(〃^-^)φめも澤田兼吉 (1883-1950)

[略歴] 明16(1883)盛岡生まれ。 明36(1903)県立盛岡中卒 明41(1908)台湾総督府農事試験場 昭2(1927)台北高等農林学校教授 昭6(1931)台北帝国大学司書官(図書館長?) 昭16(1941)勲四等瑞宝章 昭17(1942)退職 昭22(1947)帰国 盛岡農林学校嘱託 昭23(1948)林…

福崎峰太郎つづき

大蔵, 公望 (1882-1968) ‖オオクラ,キンモチが昭和17年6月19日に南京で出あったという「福崎」なる図書館長兼博物館長のこと。 中支建設資料整備事務所職員録(昭和十六年三月末現在) 所長 清水薫三 会計主任代理(兼)城川演男 書記 三島静子 図書整理部 …

神田で

いつもの神田。って最近初日に行けんから元気ないのだ(´・ω・`) ぐるーりと廻って、3冊ほど買う。 文化統制の研究 / 大久保純一郎. -- 東洋書館, 昭和18 ¥600 東亜研究所と私 / 柘植秀臣. -- 勁草書房, 1979.7 ¥1000 文化革命の基本的任務 / 蔵原惟人. -- …

昨夜は友人Cを待ち伏せして

夜遅く飲む。 QC活動の(限界性の)話などす。 定量的評価は、とくに業務のコア部分について百害あると言われるようになってきたね、と言ったら、またおーげさに驚いてくれて、わちきのことを「隠者」だと評す。 いや、だってみんな2000円前後の本に書いてあ…